第9地区(ニール・ブロムカンプ、2009)

ヨハネスブルクが舞台だとか、異星人が隔離されているとか、アパルトヘイトと結び付けられた評論も多いみたいだが、どうも違うように感じた。むしろ、政治色の強い映画のパロディとして撮られた印象が強い。戦闘シーンや黒人ギャングのボスなど「ブラックホ…

自作ビデオカメラ用グリップ

GoProのマウントとハクバの三脚用延長ポールを組み合わせて、ビデオカメラ用グリップを作成しました。 使用したのは 純正クイックリリースバックル サードパーティ製GoPro→カメラネジ変換アダプター サードパーティ製GoProベースマウント→カメラネジ変換アダ…

犬神家の一族(市川崑、1976)

演技が良い。音楽が良い。撮影が良い。編集が良い。 石坂浩二の金田一耕助は、探偵としての推理の鋭さよりも猜疑心や地道な捜査態度、被害者加害者双方への配慮などの人間味を前面に出す演技が好ましい。 大滝秀治、岸田今日子など癖のある役者が脇を固め、…

かいじゅうたちのいるところ(スパイク・ジョーンズ、2009)

10歳前後の男児にはありがちな剥き出しの攻撃性は在り来たりなものではあるが、主人公の男の子の暴れっぷりがちょっと見ていてキツかった。その制御されていない攻撃性がそのまま離れ小島の「かいじゅう」たちの世界に拡張してゆく。未発達の自我をそのまま…

座頭市(北野武、2003)

金髪とかタップダンスとか色々と物議を醸したようだが、そのことを知っていた所為かあまり気にならなかった。所謂正統派の時代劇らしさとは違う雰囲気は確かに感じられたが、それはこの映画の本質とは何も関わりがない。幾ら時代考証を重ねても時代劇はドキ…

エクソシスト(ウィリアム・フリードキン、1973)

ホラーの古典にして原点。後続の映画と比較すると抑えた演出に感じられるのは仕方ない。最近のお化け屋敷的ホラー映画なら神父サンアブナイヨという死亡フラグ立ちまくりのシーンで、リーガンに取り憑いた悪魔はなんにもしない。以後のホラーでは、悪魔なり…

THE有頂天ホテル(三谷幸喜、2006)

支配人の役所広司が元妻にいいところを見せようとバタバタするところが少し浮いて見えた。大晦日で混乱している冒頭から適切に仕事をこなす姿を描いていることから、一連の騒動に串刺しで絡む狂言回し的役割かと思っていたので。どうせ支配人をクローズアッ…

アウトサイダー 組織犯罪対策課 八神瑛子III(深町秋生)

とうとう八神は敵に到達。警察内部に敵がいることは早い段階で明らかになるが、謎解きそのものは物語の主題ではない。夫を殺した五條刑事(八神もある意味”悪徳刑事”であるが)を追い詰めたところで、その五條から「おれと組め」と問いかけられ、一瞬の逡巡…

南極点のピアピア動画(野尻抱介)

読みながら岡田斗司夫の「なんでコンテンツにカネを払うのさ?デジタル時代のぼくらの著作権入門」を思い出した。副業なしに作品だけで食っていけるクリエイターは日本に1000人。創造は商売にしちゃいけないし、しなくても発表と評価の機会はある。アマはア…

Panasonic Lumix LX7

バックカントリースキーの撮影には、SONY Handycam CX370V、GoPro HERO、同HERO 3 を使用してきた。それぞれ軽量で確実に撮影できるカメラであるが、今一つ面白みに欠ける。そこで、動画のマニュアル撮影ができるコンデジを導入することにした。 LX7 の動画…

天塩岳

餌取浩さんのガイドで道北の天塩岳に遠征。 天塩岳ヒュッテに2泊の計画であったが、初日、二日目ともガス時々雨。少しだけ山に入ったり、小屋周辺で雪遊びしたり、エトさんによる雪山での怪我人搬送実演を見たり。 3日目、ガスは掛かっているが雨は上がり、…

鳥海山遠征

黄金週間の前半、鳥海山に遠征。日本海に沈む夕陽に向かって滑走するシーンを撮影するのが狙いであったが、天候に嫌われてしまった。 初日、鶴岡で昼食の後鳥海ブルーラインに向かったがなんと積雪により通行止め。大平山荘に宿泊だったのでゲートを開けても…

ONE STEP BEYOND

SARCのイベント「ONE STEP BEYOND」に参加。関温泉をベースにステップソールテレマークで遊ぶ。 初日は関のゲレンデでレッスンの後、裏へ。風雨が強まってきたが楽しめた。夜はSARC久我さんを囲んで飲み会。 2日目は朝から雨。場所をアカカンに変え、雨が止…

赤倉観光リゾートスキー場

諸事情で暫くスキーに行けず、3月末になってようやく滑りに出かけたのがアカカン。ガスが酷かった。 早めに上がり、帰りに関温泉に寄り道。Bottom Lineの試乗会を冷やかして帰った。

2012-13スノーシーズン序盤戦

2012年3月に鎖骨骨折により戦線離脱してから8か月。2度の観血手術と苦難のリハビリを経て、新しいシーズンを迎えることができました。反省しているが後悔はしていない。そう、全く懲りてないということです。2012年11月4日、狭山スキー場。 BDセントイライア…

アウトクラッシュ 組織犯罪対策課 八神瑛子II(深町 秋生)

前作よりエロ控えめ、バイオレンス多め。とはいえ、著者の他の作品と違いこのシリーズはエンタテインメントに徹している味わいなので、生々しい暴力シーンにヤラれることなく安心して楽しめる。 主要な登場人物の関係は前作から継承しており変化はない。署長…

GoPro HERO3

国内だけでなくUSでも品薄らしいGoPro HERO3。運よくヨドの初回入荷分をゲットできました。 GoPro HD HERO初代との比較。薄くなったのにWiFiリモート機能内蔵。記録媒体はMicroSDに変更になりましたが。 試し撮りその1。WVGA(848X480)でフレームレート240f…

GoPro HD 自作チェストマウント バージョン3

ホームセンターで「安全帯用D環止め」を買ってきて、フラットマウントを貼り付け。ザックのウェストベルトに通した。チェストマウントというよりベリーマウント。マウント位置が低いので、スプレー上がった映像の迫力倍増に期待できる。 GoPro HD 自作チェ…

戦場のメリークリスマス(大島渚、1983)

公開当時、たけしのオールナイトニッポンを毎週聞いていたことを思い出した。カンヌ落選後のオールナイトでは、坂本龍一の「Merry Christmas Mr.Lawrence」を延々とかけるダウナーな放送だった。たけし自身はTVやラジオで撮影のエピソードを散々茶化して話し…

2012-13ステッカー

2012-13シーズンステッカー、初刷り完成。 ご希望の方はAkabekoFilm撮影、会議、役務等の際、スタッフにお申し付け下さい。

ビデオカメラ用グリップ

徐々に雪山シーズンが近づいてきました。装備の点検や追加も始めています。 まずは撮影機材。千円未満の卓上三脚ですが、グリップとして使います。SONY純正グリップGP-AVT1と比較して価格12分の1、重量5分の1。 厳冬期の雪山で果たして使い物になるのか?

プロメテウス(リドリー・スコット、2012)

見てきました。なんか評判悪いらしく上映終わりそうなので、慌てて上映館探して2D字幕で。 ストーリーが雑でつながり悪かったり、伏線回収無しに終わっちゃいますが、見終わってみればエイリアンシリーズのお約束はきっちり押さえられていて、リドリースコッ…

夜啼きの森(岩井志麻子)

「八つ墓村」のモチーフとなったことで有名な津山三十人殺しを下敷きにした物語。 三十人殺しの場面は最終章の後半に唐突に始まる。それまでの各章は、殺しの実行犯・辰雄の周辺に焦点を当て、犯行の動機やそれに至るプロセス、徐々に高まる緊張を描いている…

鎖骨骨折日誌 6 months after

2泊3日で抜釘手術。痛みは3月の手術の半分以下。費用も半分。抜いた金具はお土産にもらいました。材質はTi-6Al-4Vに陽極酸化被膜したものじゃないかと思います。一部が剥げて銀色の地肌が出てる。 切開後が塞がったら本格的にリハビリする予定。

アウトバーン 組織犯罪対策課八神瑛子(深町秋生)

タイトルから予想はしていたが、エンタテインメントに徹している。主人公は強すぎるし、おかしな人物は多数登場するし、エロや暴力満載。何も考えずに楽しめた。 主人公の八神暎子がやりたい放題に暴れる動機が今一つ鮮明でないが、エピローグで次作への期待…

ゲノムハザード(司城志朗)

前半、主人公の記憶の混乱の理由がなかなか明らかにならない展開に少し間延びした印象。全てのきっかけ(本作中の表現に倣うなら素因)となる事件を起こした研究所長や、前妻を殺した妻など、やや描写が薄い人物もいる。 しかし、他人の記憶が徐々に欠落し始…

鎖骨骨折日誌 5 months after

右腕を積極的に使うようになって、可動範囲が拡がった。一ヶ月前には右手で髪も洗えなかったが、今は前方ならかなり腕を上げられる。背中側はまだまだだが、右腕を使っていて痛みを感じることはほとんど無い。 九月には抜釘手術の予定。術後しばらくはまた動…

鎖骨骨折日誌 4 months after

先日の検診で、医師から腕と肩をもっと動かすように言われた。痛みのために術後あまり動かしていなかったせいで筋肉が硬直、余計に痛むのでさらに動かさず硬直し…という悪循環。 多少の痛みを我慢しながら腕を動かし続けてみる。日毎に痛みが和らぐとともに…

デッドクルージング(深町秋生)

荒っぽい暴力や破綻した人格などディテールは著者の他の作品と共通しているが、それらの細かい描写よりスピーディなストーリー展開を優先している感がある。何人かの登場人物の視点で物語は進行するが、軸となるのは私兵Aと、Aの襲撃の巻き添えで妹を殺され…

べっぴんぢごく(岩井志麻子)

明治から平成にかけての岡山が舞台。 社会の底辺に暮らす人々が、因縁や業といったものに取り憑かれて苦しむ様を描いている。現代社会に生きる多くの人々は、幾ら罪深い人間でも死霊のようなものに取り憑かれ底辺に縛り付けられている原因が自らの業である、…