かいじゅうたちのいるところ(スパイク・ジョーンズ、2009)
10歳前後の男児にはありがちな剥き出しの攻撃性は在り来たりなものではあるが、主人公の男の子の暴れっぷりがちょっと見ていてキツかった。その制御されていない攻撃性がそのまま離れ小島の「かいじゅう」たちの世界に拡張してゆく。未発達の自我をそのまま描き出した映画。そう見れば、成長の物語になっていないのも全く問題ないし、主人公とかいじゅうたちとの交流に何ら感慨を覚えないのも気にする必要はない。
かいじゅうは表情だけCGで、あとはスーツアクターのようだが、重量感が素晴らしかった。今時ならフルCGでもこの重量感を出せるのかもしれないが。
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