2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ALIEN 4(ジャン=ピエール・ジュネ、1997)

シリーズの設定や舞台のデザイン、閉鎖空間での逃亡劇といった基本的なストーリーを踏襲しつつも、エイリアンと人間の意思疎通が劇的に進行し異様な雰囲気を醸している。しかし在り来たりな擬人化でないためぶち壊しにならず、最後まで緊張感が持続している…

そこに薔薇があった(打海文三)

短編集。各話のプロットは似ていて、行きずりの男女が親密になり最後は男が死ぬ、または失踪する。不道徳な関係に没入した末破滅するという、男にとって悪夢のような話が6話続く。 ここまではミステリアスな雰囲気の短編集の趣きであったが、最終話で物語は…

ALIEN 3(デヴィッド・フィンチャー、1992)

最初の脚本はウィリアム・ギブスンが書いてたらしい。ディテールには凝っているがストーリーは最初のと同じ。閉鎖空間、武器無し、やったと思ったのに死んでないエイリアン。ジメジメした汚い舞台、漢字が書かれた巨大工場など、スタッフみんなエイリアン好…

嫌われ松子の一生(中島哲也、2006)

中谷美紀は美人だと思ってたけど、この映画を観てその評価は揺らいでいる。 最近の邦画に良くあるフォーマットだが、俳優が突然歌いだしたり実写にアニメが被さったり時間が前後に飛んだりと、演出が派手。中々没入できなかったが、そのままダラダラと最後ま…

鱗姫(嶽本野ばら)

映画「下妻物語」を見た後、原作者に興味を覚えたので読んでみた。 どうも自分にはファッションセンスがないせいか、美意識が他の何者にも優先する思考・志向・指向がピンとこなかった。実感はできないが、病で身体が醜く変形してゆく主人公の少女が、病気の…

ぼっけえ、きょうてえ(岩井志麻子)

明治から終戦直後までの岡山を舞台とした短編集。 本書で描かれている恐怖は書評や解説で盛んに煽りたてられているが、さほど恐怖は感じなかった。むしろ、登場する女郎、祈祷師、酌婦、孤児など、社会の底辺の人々の生活や思いに感慨を覚えた。教育水準が上…

ニセコ遠征

カメラはHDビデオが3台、コンデジ3台、GoProHDが2台。1月27日 到着時の新千歳は氷点下20度。ニセコ到着、見晴しを中心に足慣らし。トイルでツアーの相談と申込み。1月28日 トイルCコース。ニトヌプリ。山頂付近は風で叩かれクラスト。移動し林間を滑走。Phot…