2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

粘膜戦士(飴村行)

粘膜シリーズ4作目。連作短編で、舞台はシリーズ共通。太平洋戦争当時の日本とマレー半島の架空国家ナムールを舞台にしたグロテスクで奇妙な話。角川ホラー文庫刊だがホラーというのはちょっと違う気がする。背筋が寒くなるわけではなく、強い生理的嫌悪に一…

鎖骨骨折日誌 3 months after

マウンテンバイクでのリハビリは順調だが、肩の可動範囲はまだまだ狭い。腕を上げると痛む角度がある。また、横になると骨の位置が変わるのか、結構痛い。あまり肩を使わないためか筋肉も落ちてきたようで、左右の肩のシルエットに違いが出てきた。 だからと…

The Indifferent Engine(伊藤計劃)

冒頭のコミックと短編が007へのオマージュ。007は一人ではなく、同じ人格を刷り込まれた孤児が繰り返し任務に就くという話。 人格の刷り込みというアイデアを初めて読んだのは牧野修「MOUSE」だが、その奇怪なイメージや邪悪さに言いようの無い気味悪さを感…