2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ヒステリック・サバイバー(深町秋生)

アメリカの若年層の文化的構造にジョックとナードの対立がある。日本の中高生社会にそのまま適用するのは難しいが、体育会系と帰宅部が互いを蔑んでいがみ合っている構図が近いだろうか。 双方が排他的であるため、登場人物の中学生はどちらか一方の集団に属…

鎖骨骨折日誌 2 months after

リハビリを兼ねて自転車に乗るためマウンテンバイクの整備を始めたところ、大変なことに!Hayes HMX-9 のブレーキレバーを握ったら、オイルが噴き出した。随分古い部品だしオイルシールが劣化していたと思われる。 油圧ブレーキのメンテナンスでは苦労してい…

百年前の山を旅する(服部文祥)

日本のアルピニズム黎明期のスタイルを、サバイバル登山家服部文祥が再現したドキュメント。服部文祥と言えば、火器を携行せず水や食料を現地調達する登山スタイルで有名な人、ヘビやイワナを捕らえては生で食いながら山を登る人であり、その著作をいつか読…

マニアの世界(アクロス編集部編)

マニアという人種をクルマ、カメラなどの業界ライターが考察。初版が95年であり内容は古いがなかなか示唆に富む。プラモデルマニアの項では特にその鋭い分析に感心。 玩具メーカー主導のスケールモデル全盛時代から小ロットのガレージキット時代への変遷とと…

怖い絵(中野京子)

描かれた絵自体が怖かったり、画家の逸話や時代背景によって美しい絵の背後に怖さが潜んでいたりする。前者は例えばゴヤの「我が子を喰らうサトゥルヌス」。このギリシャ神話をモチーフにした他の絵画と比較しながらの解説によってゴヤの絵の怖さがより引き…