LIFE!(ベン・スティラー、2013)
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」へのオマージュ?スケボーも出てくるし。アメリカ人はこういう話が好きなのだろうか?
悪役はリストラを進める新任の上司テッド。軽薄だったり若いのに髭面だったり自信たっぷりで、「ダイ・ハード」のエリス(テロリストに取り入って結局殺されるナカトミ商事重役)を思い出す人物造形。アメリカ人がエグゼクティヴのいやらしさを描くときの典型としてよく見るタイプのような気がする。
グリーンランドのシーンは素晴らしい。木が少なく、緩やかな起伏がどこまでも続く風景。
登場人物は皆いい人。嫌らしい上司も何だかんだで主人公の仕事には敬意を払っているし、カメラマンのショーン・ペンや憧れの女性も皆正しいことを知っていて、自分を弁えている。信念を持って生きていればいつか報われるというラストシーン。楽観的である。観終ったときに深い感慨は覚え無いが、現実もこうありたいものだと思う。実際、日々の生活はままならないということを意識させられる映画であった。
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